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2008年6月30日 (月)

キジラミタマバエの1種、2008年6月29日撮影(タイトル変更、追記あり)

 昨日の朝、雨のせいで外に出られそうにないと書きましたが、その後9時頃には雨が上がったのでたまらずに、出かけました。時折小雨のぱらつく天気でしたが、今の時期は外に出さえすれば何か見つかる、ありがたい季節です。

Aburabati_1_080629053
 公園の池のガマに黒いアブラムシがついていて、アリ、ヒラタアブ、ヒラタアブの幼虫、ハエ類等が右往左往する中、アブラバチらしき小さなハチがせっせとアブラムシに産卵 していました。動画も撮ったのですが、あんまりできがよくないので、今度いいのが撮れればアップしようと思います。1mmそこそこのハチなので、フォーカスをあわせ切れませんでした。

Aburabati080629051
 アブラムシはハチに背中に乗られてもまったく反応しませんが、産卵管を突き刺されるとしきりにお尻を持ち上げて抵抗します。しかし、このハチには効果がないようです。

2011年9月4日追記:
 ezo-aphidさんからのご指摘で、タイトルを変更しました。
 キジラミタマバチ科のハチは、キジラミやアブラムシに寄生する寄生蜂に対する2次寄生蜂。アブラムシの寄生する1次寄生蜂はツヤコバチ科またはアブラバチ亜科とのこと。なお、アブラムシはガマノハアブラムシだと思います。下に翅脈の見える写真と動画をアップします。寄主選びに慎重なのは2次寄生蜂だからでしょうか。

Simyaku080629048

 翅脈の見える写真。

  できの悪い動画ですが、気が向いたらごらんください。                                       


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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

おじゃまします。いろんな種類の、興味深い生態を拝見させて戴いてます(ウシカメムシ、ツヅミミノムシ・・・)。

これは、円いお腹と翅脈からみて、キジラミタマバチ科(アブラタマバチ亜科)のようです。国内のネットには、この群の生体画像は見当たらないようですね。属の判定には胸部側面の精細な画像が必要とのことでした。「寄生蜂の解説」に、この科の若干の説明があります。

投稿: ezo-aphid | 2011年9月 3日 (土) 11時55分

ezo-aphidさん
ご教示どうもありがとうございます。
このブレブレ写真でよく翅脈が分かりましたね。
2次寄生蜂とは思いませんでした。
これを撮った時の事は印象に残っているので、そこを通るたびにガマのアブラムシをチェックしますが、この時以来、出会ったことがありません。

比較的翅脈が分かる写真と、不出来ですが、動画を追加しておきました。

投稿: | 2011年9月 4日 (日) 16時39分

動画と拡大図を載せていただき、ありがとうございます。
下記の北米の論文によれば、アブラムシに寄生するのは、キジラミタマバチ科のうち、アブラタマバチ亜科Alloxystinaeの3属, Lytoxysta, Alloxysta, Phaenoglyphis とのことです。判別点が明瞭には見えていないのですが、これはAlloxysta 属なのかもしれません(日本から3種の記録があります)。
http://biostor.org/reference/56533

投稿: ezo-aphid | 2011年9月 4日 (日) 19時40分

ezo-aphid さん
文献のご紹介ありがとうございます。
すぐには読めそうにありませんが、勉強させていただきます。

投稿: ハンマー | 2011年9月 4日 (日) 22時54分

タイトルがなぜかキジラミタマバエの1種になっています。
本文は、正しくキジラミタマバチ科になっていますが。

投稿: akaitori | 2020年12月 6日 (日) 14時08分

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