ハムシドロバチ、2009年5月5日撮影
私が普段歩く公園のかやぶきの東屋にはハムシドロバチが集まってきています。集まっているのはサイジョウハムシドロバチとクチビロハムシドロバチで、詳細は昨年5月27日の記事とコメントを参照してください。(2009年5月1日撮影)
写真はサイジョウハムシドロバチから横取りした獲物です。昨年の写真と比べると明らかに違っています。昨年の獲物は茶色い頭部と白い腹部がはっきりと分かれています。一方、写真の今年の獲物は頭部が腹部にめり込んでいます。
昨年の記事に頂いた覇蟆邇(はまに)人さんからのコメントを参照すると、昨年の獲物はツツジトゲムネサルゾウムシ又はその近縁種の幼虫で、今年の獲物はノミゾウムシ類の幼虫ということになりそうです。もっとも、サイジョウハムシドロバチの狩猟はもうしばらく続きますので、今後獲物が変化することもあるかもしれません。(2009年5月3日撮影)
この写真はいつもの公園ではなく、兵庫県加東市のある公園で撮影しました。樹皮がついたままの丸太で作られた小屋の、何者かの脱出孔に大小の少なくとも2種のドロバチが営巣していました。ハチの数は少ないのですが、かやぶき屋根の場合は見上げるかたちでしか観察できないのに対して、ここでは水平方向からの観察ができるのかちょっと新鮮でした。
写真は多分クチビロハムシドロバチだと思います。右の個体が狩ってきた獲物は昨年の写真と同様フジハムシの幼虫ではないでしょうか。この日は時間がありませんでしたが、今度じっくりと観察してみようと思っています。
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