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2010年7月 8日 (木)

ツバキシギゾウムシ

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 私は軽い緑内障なので、年に一回視野検査のために眼科へ行かなければなりません。検査自体は30分程度で済みますが、待ち時間などを合わせると結局半日かかるので、仕事を休んで病院にいくことにしています。検査の後はフィールドに出ようという魂胆なので、仕事のスケジュールと天気予報を慎重に検討して休暇届けを出します。しかし、梅雨の最中ということで、思うと通りには行かないことも少なくありません。昨年は雨になりました。今日は天気は良かったのですが、なんと小学生の遠足が来ていました。日頃の行いが悪いせいでしょうか?

 写真はツバキシギゾウムシです。昨年は産卵も交尾も見ることができませんでしたが、今年は幸運にもその両方を見ることができました。

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 横から

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 時々、メスがこの写真のようにお尻を高く上げていました。いい加減に離れろとオスに言っているような気がしました。

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 上のペアとは別個体です。
 ほぼ根元まで差し込んでいた口吻を抜こうとしているところです。何しろ長いので、抜くのも結構大変なようでした。

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 反転して、口吻であけた孔に産卵管を差し込もうとしているところです。かなり手間取っているように見えました。今までに何種かのシギゾウムシの産卵を見ましたが、産卵管の挿入のこんなに手間取るのを見たのは初めてです。口吻と同じ程度の長さの産卵管でしょうから、コントロールしにくいのかもしれません。
 共進化の生態学 という本に第2章 ツバキとゾウムシの共進化という興味深い文章があります。内容はここでは触れませんが、屋久島にはリンゴツバキと呼ばれる実の皮が異常に厚いツバキがあり、その皮を貫くほど長い口吻を持つツバキシギゾウムシがいるそうです。見てみたいものです。

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 産卵中。産卵管を孔に挿入すると、実から水分が出てきました。
 (2010年7月8日、兵庫県加東市)
  一部のリンク間違いを訂正しました。

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コメント

すばらしい写真ですね。
私も実は去年の今頃近所の公園にこの虫がいることを初めて知って、今年こそは産卵シーンを撮りたいものだと狙っているのですが機会に恵まれません。
3枚目の写真を見て、「昆虫記」の中でシギゾウムシの一種が長い口吻をどんぐりに差し込んだ状態で脚をすべらせ、口吻の弾力で空中に跳ね上げられて脚もとどかず、そのまま死んでしまうという話があったのを思い出しました。この虫は大丈夫なんでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2010年7月 8日 (木) 22時07分

おちゃたてむし さん

こういうのは運ですから、機会を待つしかないのだろうと思います。
ツバキシギゾウの場合は足元はかなり安定しているような印象ですね。
脚をすべらせそうには見えませんでした。
ドングリに産卵する種の場合は危なっかしく見えることもありましたが、実際に脚をすべらせたのを見たことはありません。

投稿: ハンマー | 2010年7月 8日 (木) 22時50分

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