マダラニセケチャタテ
これは私がニセキチャタテ科のマダラニセケチャタテ(Pseudocaecilius maclousu)と思っている、常緑広葉樹の葉裏にたくさんいるチャタテムシです。この写真の大きさではよく分からないと思いますが、よく見ると、この個体の翅脈は少し異常でした。
上の写真の個体の前翅のアップです。上が右翅、下が左翅。左翅の写真は右翅が透けていてちょっと見にくいかもしれません。
チャタテムシ亜科の翅脈についてはMORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA') にたくさんの図が出ていますので、これを参考にしています。
ニセケチャタテ科の前翅では、通常、中脈は左翅にM1~3に示したように3分岐しますが、右翅は青矢印で示したように、M3が2分岐しています。左右の翅脈が異なっているということです。
こういう翅脈の異常はどの程度の頻度で見られるものか、よく分かりませんし、たいした意味もないと思いますが、偶然気付いたので、ここにメモしておきます。
(2010年12月5日、兵庫県三田市)
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