アラカシの冬芽に産卵するタマバチの1種
アラカシの冬芽に産卵していたタマバチの1種です。翅がヨレヨレになっているのが分かると思いますが、実はこの状態で死んでいました。同じように、産卵管をアラカシの芽に差し込んだまま死んでいるのが5個体みつかりました。12月末から1月初旬に産卵していたと思われます。
3月にアラカシの芽に産卵するタマバチを過去に紹介しましたが、これはさすがに別種だろうと思います。来年はこの時期のアラカシにも注意したいと思います。
(2012年1月14日、兵庫県篠山市)
タイトルがタマバエになっていました。シグマさんに教えていただき、訂正しました。
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- アカアシツチスガリ(2013.07.28)
- キボシアシナガバチの初期巣(2013.05.18)
- ナラメカイメンタマバチ(Aphelonyx glanduliferae)の両性世代?(2013.04.24)
- ナラメカイメンタマフシに産卵するコバチ(2013.04.14)
- ルリアリ(2013.02.02)
コメント
こんにちは、2度目?の書き込みです。
最近こちら(宮崎)でも、12月中旬に非常に似たタマバチが撮れているので、ご報告です。
植物は、わからないのですがホソバタブ??です。もちろん近くにはアラガシもあります。
投稿: tukik | 2012年1月15日 (日) 16時03分
tukikさん
コメントありがとうございます。
tukikさんのブログを拝見しましたが、確かに良く似ていますね。残念ながら、タマバエの同定は
、産卵後形成されてくる虫こぶを確認するか、採集して専門家に送る以外に、私には方法がありません。しかし、本当に興味魅かれる虫たちです。
投稿: ハンマー | 2012年1月15日 (日) 21時25分
むむむ?
えーと、これタイトル「タマバエの1種」ではなくて「タマバチの1種」の誤記…ですよね?
タマバチは馴染みが薄くて、私は未だ雪面を歩いているところを見たことしかありません。
雪上では無翅タイプがメインだったのが、最近ようやく有翅タイプを発見しました。
ハンマーさんの見事なお写真で産卵シーンの予習をしてるんですけど、未だ見つけられないでいます。
>同定は、産卵後形成されてくる虫こぶを確認するか、採集して専門家に送る以外に、私には方法がありません。
やっぱりそうなのかー。
駄目元で蜂が好きBBSに投稿してみようかなー。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
投稿: しぐま | 2012年1月23日 (月) 20時41分
しぐま さん
コメントありがとうございます。
もちろん、タマバチです。全く気付いてませんでした。訂正しておきます。
私は虫こぶの多い木をあらかじめ見つけておいて、産卵シーズンにはその木を集中的に観察するようにしています。もっとも、今の季節には葉っぱの裏と、冬芽の先くらいしか見るものがありません。
投稿: ハンマー | 2012年1月24日 (火) 07時19分
こんばんは。貴重なアドバイスありがとうございます。
虫こぶも奥が深そうですねー。
冬芽の勉強もいつかやらないと、と思いつつ幾星霜。
動画屋としては、動きが無いテーマはどうも後回しになってしまいます。
ところが最近、雪山で遭遇したニホンザルの群れを追っていたら冬芽を採食していました。
メニューとなった樹種を知るためにはやっぱり冬芽を調べないといけません。
自然観察はどこから始めても結局全部に繋がってるなーと実感した次第です。
投稿: しぐま | 2012年1月24日 (火) 22時05分