ヒヨドリバナの蕾に産卵するツマホシケブカミバエTrupanea convergens
また引きこもりそうな気配なので、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に出した写真をそのまま、出しておきます。
ヒヨドリバナの蕾に産卵していたミバエで、翅の斑紋は北隆館の昆虫大図鑑3のツマホシケブカミバエTrupanea convergensの図に似ていますが、図鑑にはこのミバエの幼虫はヤクシソウの蕾に寄生する由の記載があるので、別種だろうと思いましたが、大和魂でツマホシケブカミバエで正しいと教えていただきました。
図鑑にはツマホシケブカミバエはヤクシソウの蕾に寄生すると記載されていますが、ヒヨドリバナの蕾にも産卵していたということから、このミバエはキク科のかなり広い範囲の植物を利用できるのではないかと思われます。
なお、別の目的で採集していたヒヨドリバナの蕾からこのミバエが羽化してきましたので、ツマホシケブカミバエがヒヨドリバナに産卵していたことは間違いありません。
風と手振れが重なってひどい代物ですが、動画をアップしましたので、下のURからご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=kHEi-V1KZU8
(2012年7月22日、兵庫県篠山市)
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コメント
写真も動画もお見事です。
私もこの夏、翅の黒紋を誇示するツマホシケブカミバエを観察しました。
ハンマーさんのこの記事を見ていたおかげで、名前を調べる手間が省けました♪
お礼と言ってはなんですけど、
追記として動画の手ブレ補正処理について紹介しておきましたので、よろしければ拙ブログをご覧下さい。
既にご存知かもしれませんが、簡単なので是非一度お試し下さい。
投稿: しぐま | 2012年10月14日 (日) 19時16分
しぐまさん
コメントありがとうございます。
YouTubeの手振れ補正は、存在は知っていましたが、使ったことはありませんでした。
今度試してみます。
投稿: ハンマー | 2012年10月18日 (木) 05時55分