ハイビャクシンに寄生するタマバエの1種
休日には野外を歩いていますが、なんとなくブログを更新する気力がなくて、また、放置状態になっています。とりあえず、少し前に撮った写真をアップしておきます。
公園の花壇の、地面を這うように伸びるヒノキ科の樹木で無数の小さな虫が群飛していました。小さいので群飛の様子は撮れませんでしたが、クモの網に引っかかった虫の写真を出しておきます。たくさん飛んでいたということはわかって頂けるとおもいます。虫はタマバエでした。
今年伸びた新しい葉を見ると、たくさんの赤い卵が産み付けられていました。
飛び回っていたのはほとんどオスでしたが、よく捜すと交尾しているペアや
産卵中のメスもみられました。メスは葉の隙間に産卵していましたが、植物の成長と共に写真のように卵が露出してくるようです。
また、葉の先から羽化する樣子も何例がみられました。羽化が見られるのは、昨年伸びた古い葉に限られていました。
先ほど書いたように、飛び回っているのはほとんどオスでしたが、数例ですが、羽化の様子を見ることができたのはすべてメスでしたので、オスが先に羽化して、メスはその後に羽化してくると思います。私が観察していたのは9時以降でしたので、オスの羽化はそれ以前だと思います。 また、私の目では、はっきりとわかるようなゴールは見えませんでした。
ホストの植物はよくわからなかったので、公園管理の方にお聞きしたところ、ハイビャクシンの園芸品種と教えて頂きました。
ヒノキ科に寄生するタマバエとしては、「虫えい図鑑」にタマイブキメシカクフシ(B-012)を形成するタマイブキノタマバエ Aschistonyx eppoi が掲載されていました。ホスト植物は近縁と思われますが、このタマバエはゴールから脱出した幼虫が地中で蛹化するとのことですので別物だと思われます。
(2013年4月29日、兵庫県三田市、羽化の写真のみ5月3日)
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