携帯・デジカメ

2010年5月24日 (月)

FinePix HS10のこと (おまけ、ヒゲナガハナノミ)

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 以前にカメラを富士フィルムのFinePix HS10にかえたことを書きましたが、このカメラ、とんでもなく不具合の多いカメラで、使い始めた当初はものすごく後悔しました。このあたりのことは価格COMの掲示板をご覧下さい。まあ、このところは気持ちも落ち着いて、不満だらけのカメラでもそれなりに使いこなせるようにしようという、貧乏人の心意気が頭を持ち上げてきて、試行錯誤を繰り返しています。

 ということで、私は買ってしまったので仕方ないですが、たまたま、このブログをみて、HS10が虫撮りに適したカメラだと誤解する方がいらっしゃると心苦しいので、私がこのカメラに対して持っている印象を書いておくことにします。ここではっきりと言っておきますが、私はほとんど虫しか撮りませんので、以下に書くことはそういう人間の感想で、多くの方には適合しないと思います。

 私の場合、カメラ選択の前提条件ガあります。それは鏡筒先端にフィルターねじが切ってあることです。私はクローズアップレンズ大好きで、ほとんど常時付けっぱなしなのでフィルターネジは必須です。最近の高倍ズームコンデジにはネジを切っていないものが多くて、困ります。その点の関しては、このカメラは合格でした。
 
 画質は、私にとっては十分なレベルだと感じていますし、24~720mmという30倍ズームは、どアップ大好き人間の私にとっては、なかなか面白いものです。ハイスピード動画も240/秒程度の場合は問題なく撮れます。録画時間が30秒しかないのはちょっとつらいですが、まあこんなものでしょう。手振れ補正もよく効いているように思えます。このあたりの機能に関しては、この値段(私が購入した時の値段で40000円程度)のカメラとしては悪くないと感じています。

 しかし、ファインダー(EVF)のスペックの低さ、オートフォーカスのスピードと精度、レリースタイムラグの大きさ、データ書き込み時間などには大いに不満があります。中でも、前後撮り連写という、カシオのパスト連写もどきの機能があります。私はこの機能ににはかなり期待していました。

 これははシャッター半押しすると、内蔵メモリに一定間隔で画像を保存し続け、シャッター全押し前後の任意の7枚(全押し前7枚~全押し後7枚)の画像を保存できるというものです。何かの瞬間を撮るには都合のいい機能だと思っていましたが、なんと、半押し開始後20秒を経過すると、全押ししなくても、強制的に機能がストップし、その時点での画像が保存されてしまいます。

 虫撮りでシャッターチャンスを待っていて、20秒以内に決着がつくことなど滅多にないので、これはあんまりでしょう。この件に気付いたときは本当にがっかりしました。それと決定的に気に入らないのは、シャッターを押していないのに画像が保存されることです。シャッターを押すこと、これが画像を保存せよという、ユーザーの意思をカメラに伝える唯一の手段であるべきだと私は思います。シャッターを押さないのに画像が保存されるなどというのは、カメラとしてはありえない、やってはいけないことのように、私には思えます。

 この前後撮り連写の件はメーカーのサポートにメールで連絡しましたが、仕様だという回答でした。回答にあまり誠意が感じられず、正直にいって、富士フィルムの姿勢には不信感を持ってしまいました。仕様だというのなら、それをあらかじめ明示すべきだというのが私の主張です。しかし、頭に来たからといって、HS10を叩き潰して別のカメラを買うというわけには行かないのが貧乏人のつらいところです。それなりに工夫して使っていくしかありません。ソフト的に対応可能な点についてはメーカーがファームウェアのバージョンアップでできるだけ対応してくれることを期待しています。

 まあ、他にも実に多彩な不具合が報告されていますが、カメラとしての基本的な機能はそれなりで、このブログの5月以降の記事の写真はほとんどHS10で撮ったものですので、この程度のものなら撮れます。但し、瞬間を狙うことに重きを置いている方にはこのカメラは適さないように思います。

 私はどアップで撮るのが大好きですが、最初にこのカメラのスペックを見て、どアップと瞬間の両方が撮れる、と思い込みました。少なくとも、メーカーのサイトにはそれを否定するような記述はありませんでした(今でもありません、)。まあ、私が欲張ったのが悪かったということにしておきます。価格COMの掲示板などを読んで、様々な問題点が指摘されていることを承知の上で購入するというのもありだとは思います。売値はすごい勢いで下がっているようです。

 長々と書いてしまいました。写真がないのも寂しいので、(個人的に)悪名高い前後撮り連写で撮ったコメツキムシの1種ヒゲナガハナノミを出しておきました。まだあまり試してないのですが、運がよければこの程度の写真は撮れますが、シャッターのタイミングは難しいです。そのあたりの事情は、何かいいのが撮れたときに書きます。

おちゃたてむしさんのご指摘により訂正しました。
 コメツキムシの1種→ヒゲナガハナノミ

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2009年4月12日 (日)

カゲロウの1種、2009年4月11日撮影

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 今の時期、私のフィールドでは小さな流れの上をカゲロウが群飛しています。群飛といってもせいぜい10匹程度の小規模なものですが、それが何箇所にもみられます。ゆったりとした飛翔なので思わずカメラを向けてしまいますが、やはり簡単ではないですね。
 方向を変える瞬間だったのか、首をかしげているように見えて、ちょっと可愛く撮れました。

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 横から。

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2009年1月25日 (日)

アミメクサカゲロウ、2009年1月24日撮影

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 いきなり、「何じゃこれは?」な写真で、すみません。
 これは私が使っているキャノンS5ISにアダプタを介して、クローズアップレンズNo.3とNo.5、更にレイノックスのマクロレンズDCR-250を重ねて付けた上に、愛用の接写用プアマンズストロボを取り付けた状態です。過去にいろんな形のものを作りましたが、ここ数年はこのタイプに落ち着いています。
 見た目が非常に貧乏臭いので、私がこんなのを持って公園をうろついていることを家族は大変嫌がりますが、それなりに役に立っているのでやめられません。
 これは、レンズ前10cm以内の接写や前回のエントリーの最初の写真のような、狭い隙間の中を撮るときには重宝しています。もう少し離れて撮るときは普通のディフューザーを使っています。

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 サカキの葉裏で越冬していたアミメクサカゲロウです。

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 本体のズームをテレ端にして、最初の写真のようにクローズアップレンズを3段重ねにすると、レンズ前約5cmでピントが合います。そうして撮った写真がこんな感じです。トリミングせずにリサイズしました。

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 上の写真をピクセル等倍に トリミングするとこんな風になります。
 こんな写真、撮る必要も意義もまったくありませんが、一種の病気なのでしかたありません。被写体の少ない冬になると、こんなことをして遊んでいるというお話でした。

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